不動産売却時に問い合わせる「売却の理由」について
名古屋市の不動産を売却する際に査定の依頼が来た場合、私たちは必ずお客様に「売却の理由」をお伺いします。
これは当然のことですが、不動産を売るには理由が必要なのです。
同様に、不動産を購入する際も同じです。
問い合わせがあった方には必ず「購入の理由」をお伺いします。
例えば日常生活でも、休みの日にスーパーマーケットへ食料品を買いに行ったり、ドラッグストアへ日用品を買いに行ったりしますよね。
なぜそうするのでしょうか？答えは、それぞれの行動には理由があるからです。
食料をまとめて買って、1週間分の食事を準備するためにスーパーマーケットへ行くのです。
トイレットペーパーやティッシュペーパーを買って、家庭で使用するためにドラッグストアへ行くのです。
お昼ご飯を食べるためにランチに行ったり、コンビニエンスストアでお弁当を買ったりするのも同じです。
このように、どんな行動にも理由が存在します。
不動産の売却理由も大きく5つに分けることができます。
それは、
1. 現在よりも良い条件の住まいへの移動や買い替え
2. 不要な資産の処分
3. 離婚による売却
4. 相続による売却
5. 資金繰りのための売却（住宅ローンの滞納や支払いが困難など）
売却理由を見ると、1番目と2番目の理由はステップアップや不要なものの処分というポジティブな理由ですので、特に深く考えずに理解できると思います。
しかし、3番目から5番目の理由は、別れや債務超過といったあまり良くないイメージの理由が並んでいます。
具体的に言えば、売却物件の半数以上はこちらの理由に分類されます。
参考ページ：名古屋市不動産売却｜事件や事故の物件売却は販売価格に影響
事故や事件があった物件では、購入希望者は少ないかもしれません
具体的な理由としては、人々は人の死に敏感であり、このような不動産を購入したくないと思うことがあります。
以前は、自宅で最期を迎えるという習慣が一般的でしたが、現代ではほとんど見られなくなり、多くの場合、病院での最期となります。
このため、不動産内で病死や孤独死があった場合でも、人々はそれを避ける傾向があります。
特に、発見が当日または翌日など、比較的早い段階で行われた場合は、人々はそれほど気にしないかもしれません。
しかし、数日から1週間以上経過した後に発見が行われると、室内の状況が悪化し、臭いや体液などにより環境が悪化してしまうため、人々はさらに敬遠する傾向があります。
以上から、事故や事件があった物件では、購入希望者が少ないという状況が生じる可能性があると言えます。