家を買うというのは、多くの人にとって人生の大きなターニングポイントです。新しい家の購入は、夢や希望に満ちあふれる一方で、大きなリスクも伴います。後悔のないマイホーム購入を実現するためには、ただ「いい家を探す」だけでは足りません。資金計画から物件選び、購入手続き、引っ越し準備に至るまで、総合的に考えて慎重に進める必要があります。本記事では、新しい家を購入するときに知っておくべき基本から、実際に購入するまでの流れ、注意点まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。
新しい家を購入するとき、最初に取り組むべきことは「資金計画」です。どんなに理想の家が見つかっても、予算に見合っていなければ購入はできません。無理な住宅ローンを組めば、後々の生活に大きな負担がかかり、せっかくの夢のマイホームも重荷になってしまいます。まずは、現在の収入や支出、貯蓄額、将来のライフプランをもとに「無理なく返済できる金額」を算出しましょう。一般的には、住宅ローンの返済額は年収の25〜30%以内に収めるのが安全と言われています。
次に重要なのは、購入にかかる総費用を正確に把握することです。家の購入には物件価格だけでなく、さまざまな諸費用がかかります。具体的には、仲介手数料、登記費用、住宅ローン事務手数料、保証料、火災保険料、地震保険料、固定資産税の清算金、引っ越し代、リフォーム費用などが挙げられます。これらを合わせると、物件価格の6〜10%程度が別途必要になるのが一般的です。たとえば4,000万円の家を買う場合、プラスで240万〜400万円ほどを用意しなければならない計算になります。
資金計画を立てたら、次は「どんな家に住みたいか」を具体的にイメージしましょう。一戸建てかマンションか、新築か中古か、駅近か郊外か、広さは何平米ほしいのか、庭付きがいいのか、ペットを飼える物件がいいのかなど、希望条件をリストアップしておきます。この段階では欲張りすぎず、絶対に譲れない条件と、妥協できる条件に優先順位をつけることが大切です。理想をすべて叶えようとすると予算オーバーになりやすいため、柔軟に考えることも必要です。
そして、物件探しの方法についても戦略を立てましょう。現在では、不動産ポータルサイトを利用してインターネット上で物件情報を探すのが一般的です。SUUMO、HOME’S、アットホームなど、さまざまなサイトで条件を絞り込んで検索できます。しかし、ネットの情報だけではわからないことも多いため、興味のある物件が見つかったら必ず現地を見に行くことが重要です。写真ではわからない周辺環境や建物の状態、実際の交通アクセスなどを自分の目で確かめることで、後悔のない選択ができます。
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内覧時にチェックすべきポイントはたくさんあります。室内の広さ、日当たり、風通し、収納の数や位置、隣の家との距離、騒音、周辺の道路状況、スーパーや学校、病院までの距離などです。特に住宅密集地では、思った以上に隣家との距離が近かったり、騒音が気になったりすることもあります。また、昼と夜で雰囲気が違うこともあるので、可能であれば時間帯を変えて何度か現地確認をするのもおすすめです。